エッフェル姉さん松川るい議員が旗振り役…万博開催危機で自民が建設業者の“奴隷化”に躍起
ピラミッドでも造る気か。大阪・関西万博のパビリオン建設が一向に進まない中、自民党内は2025年春の開幕に間に合わせようと、建設業者の“奴隷化”に躍起だ。来春から建設業界に適用される残業時間の上限規制について、パビリオン建設を対象外とするよう求める声が党内から続出。しかも、旗振り役はフランス研修の写真をSNSに投稿して大炎上した“エッフェル姉さん”こと、松川るい参院議員だ。
11日付の朝日新聞によると、党の大阪・関西万博推進本部が10日に開かれ、出席議員から「超法規的な取り扱いが出来ないのか」「災害だと思えばいい」といった意見が出た。事務局長の松川氏は会合後、報道陣に「非常事態だから、残業規制についても必要であれば取っ払うことも考えるべきだという意見は多かった」と語ったというのだ。
推進本部で「災害だと思えばいい」という発言が飛び出し、松川氏が「非常事態だから」と口にするのは、残業規制の根拠である「働き方改革関連法」の例外規定に目をつけたからに違いない。
同法に基づく残業規制の適用で、来春以降、建設業の時間外労働の上限は月45時間、年360時間に制限される。ところが、「災害時の復旧・復興の事業」に関しては上限が適用されない例外規定が盛り込まれているのだ。
つまり、松川氏たちは“災害だから建設業界に無理してもらうのは当然”と言いたいわけ。建設業界関係者を大阪万博のために“奴隷”扱いするようなものだ。