自民・世耕弘成氏「いずれは国の舵取りを」で大炎上 過去の「政治とカネ」改革発言も蒸し返される
世耕氏は2004年9月、公式HPに〈「政治とカネ」の党改革〉と題したブログを投稿。当時、自民党議員が選挙買収で有罪判決を受けた直後だったため、幹事長だった安倍元首相が党改革検証・推進委員会のトップとして改革案の検討を進めていた。
世耕氏はブログで〈(委員会の)「政治とカネのあり方」部会長に任命され、党改革のもっとも難しい分野を担当することになった〉と書いた上で、こう続けている。
〈政治とカネについては、党から議員への現金手渡しの慣行(いわゆるモチ代)を廃止することなどを決めた。現金手渡しなどというのはあまりに前近代的な慣行である〉
さらに、改革案に〈政治献金を現金や小切手で受け取ることの禁止〉を盛り込んだことを誇らしげに書いていた。
ところが、安倍派の裏金事件では、派閥からのキックバックを現金で受け取っていた議員がいることが判明。世耕氏が「前近代的」とクサした現ナマ授受は、今なお党内で横行していたわけだ。20年近く前に掲げた改革案が意味をなさなかったばかりか、自らが裏金疑惑にまみれるありさまだ。あまりにもみっともない特大ブーメラン発言である。