羽田空港で航空機炎上…日本航空が支払う補償金「1人一律20万円」の根拠は?
クレジットカードの付帯保険は不適用
一方、クレジットカード付帯の旅行保険は適用されるのだろうか。カード付帯保険は海外旅行に限るものが多く、国内旅行保険が付帯されているカードでも、携行品損害の補償までついているケースは少ない。
日航機に搭乗していた日刊ゲンダイカメラマンの親族もクレジットカード会社4社にカード付帯の旅行保険の適用について問い合わせたところ、いずれも補償の適応外だった。
事故にともない、日本航空では4日までの3日間で国内線300便、国際線6便の計306便が欠航した。羽田空港の滑走路が一時閉鎖されたため、成田空港や茨城空港に代替着陸したり、出発空港に引き返す航空機もあった。帰省や観光帰りの乗客が国内各地の空港で足止めになるなど、大混乱を招き、日本航空だけで国内線4万6718人、国際線960人の計4万7678人が影響を受けた。
3日夜、会見を開いた日本航空の堤正行常務執行役員は「主力機材は貴重な資産。お客さまに提供させていただいている座席も減ります。経営にインパクトがある」と話し、業績への影響は精査中としたが、航空機の全損により、営業損失約150億円を計上する。日本航空は事故機と同型のエアバスA350-900を15機所有しているが、そのうち1、2機は予備機材のため、影響は限定的とみられる。事故機については、航空保険が適用されると見込んでいる。