4月に庶民の懐を襲う大規模値上げラッシュ…年間平均値上げ率19%に上昇の衝撃
「キットカット」は1枚50円超え
円安を招くアベノミクスの異次元緩和は放置されたままだし、トラックドライバーの労働時間が上限規制される「2024年問題」が4月から本格化。アベ路線を踏襲する岸田政権の旗振りで大企業を中心に賃上げの動きが広がるが、日本列島の隅々までの波及は期待できない。価格交渉力のある大手の商品だけドンドコ値上げされる可能性がある。
TDB情報統括本部の飯島大介氏はこう言う。
「外圧によるコストプッシュ型の値上げが依然として続いています。賃上げや原材料高などの国内由来ではない点が、家計を苦しめる理由です。海外に流れるばかりで、国内には何も残らない状態。昨年と比べて価格改定品目は少ないので値上げラッシュは一服に近づいていると言えなくはないですが、収束の見通しは立たない。年間2000~3000品目の値上げで推移していくとみています」
カカオ豆の価格高騰でチョコレート菓子の値上げも目立つ。ネスレ日本のキットカットは内容量を12枚から13枚に増やすが、希望小売価格も540円から685円に引き上げ。1枚当たり45円だったのが52.69円となり、気軽にシェアしづらくなってきた。貧乏人は米でも食ってろ、ってか。