「ゴジラは宝」で米アカデミー賞受賞! 東宝・松岡宏泰社長の“知的財産戦略”が結実
東宝は子会社45社、関連会社9社(うち連結子会社35社、持ち分法適用関連会社2社)を持つ巨大グループだが、連結売上高の6割強を映画事業(劇場用映画の製作配給・興行・映像ソフトなどの制作販売)が叩き出しており、23年2月期の事業営業収入は前期比9.1%増の1580億1500万円と好調を維持している。
松岡社長は就任に合わせて「TOHO VISION2032 東宝グループ経営戦略」を策定、「ゴジラを『知的財産(IP)の宝』と位置付け、一度は手放した海外での商品権を取り戻し、自らグッズ販売や宣伝、配給をできるように体制を整備した」(メガバンク幹部)という。「ゴジラ-1.0」のアカデミー賞受賞で、東宝の海外戦略に弾みがつくことは間違いない。