大阪万博の“目玉”「空飛ぶクルマ」が「有人ドローン」に…吉村府知事がイメージ修正の姑息
府は「デロリアンと別モノ」と回答
国交省の「空飛ぶクルマの運用概念」によれば、空飛ぶクルマとは〈電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段〉かつ、〈無人航空機であるドローンは含まれない〉。国交省は「それ以上でも以下でもない。人が乗るものなので航空法では航空機に分類されます」(無人航空機安全課)と説明する。
厳密に言えば、空飛ぶクルマは「航空機」であり、「ドローン」とも言い切れないのだ。要するに「有人ドローン」は単なる通称で、明確に定義されているわけではない。
大阪府にも空飛ぶクルマについて説明を求めると、「国の定義に従っています」と前置きし、「映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の『デロリアン』のようなイメージを抱かれますが、別モノです」(産業創造課)と答えた。
すでにスロバキアのクライン・ビジョン社が、車体に格納できる翼付きのクルマを開発している。誰もが想像するような「空飛ぶクルマ」のイメージに極めて近い。
いくら吉村知事が「空飛ぶクルマ改め有人ドローン」と言い繕っても、“がっかり感”は拭えない。いっそデロリアンに乗って万博誘致からなかったことにして欲しい。