当面は「低PBR投資信託」が有望か…5カ月の運用成績は約22%のプラスと好調
低PBRに着目した投資信託もある。大和アセットマネジメントの「日本企業PBR向上ファンド」(愛称・ブレイクスルー)だ。低PBR企業の中から「稼ぐ力・資本効率」の向上に取り組む企業や市場の評価を高める動きのある企業に投資する。上位には北洋銀行、ソフトバンクグループ、本田技研などが組み入れられている。運用成績は1月から5月20日までで約26%(分配金込み)のプラスと好調だ。
■東証プライムの4割
低PBRに着目した商品は、今後も株価指数を上回るリターンが期待できるのか。東証が改善要請を行った23年3月時点でPBR1倍割れだったのはプライム企業の約5割を占めた。それが今年3月時点は4割弱まで減っているという。逆に考えれば、まだ4割弱が残っている。これからが本番といえるかもしれない。
(向山勇/ジャーナリスト)