石破新総裁は「脱アベノミクス」を貫けるのか…株式市場が“大暴落ショック”で洗礼も庶民は大歓迎
市場の期待に反し、決選投票で石破氏が逆転勝利を収めた途端、円高へと逆回転。株式市場は石破総裁の誕生前に取引を終えたため、30日の下落幅は大きくなったが、高市バブル前の水準に戻っただけとも言える。
石破氏は利上げを容認し、総裁選中は金融所得課税の強化や法人税の引き上げ余地にも言及。「脱アベノミクス」が市場の失望を買ったわけだが、石破氏のスタンスは庶民生活にはプラスに働く。
円安・物価高は相変わらず。さらに10月は今年最大の値上げラッシュが襲いかかる。帝国データバンクは30日、主要食品メーカー195社が10月に値上げ予定の飲食料品は2911品目に上ると発表。単月の品目数としては今年最多だ。
「酒類・飲料」が全体の46.8%を占め、アサヒ飲料は商品全体の9割を値上げ。キリンビバレッジの「午後の紅茶」も20円程度アップする。食肉加工や食用油大手も一斉に価格を引き上げる。
値上げ要因の最多は「原材料高」で92.7%。原料や資材を輸入に頼る以上、円安は値上げラッシュに大きく寄与する。生活に身近な食品の値上げは、ますます家計を圧迫しかねない。