著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

60年安保反対デモは日本人が戦争と縁切りする儀式だった

公開日: 更新日:
1960年5月1日、国会議事堂前のデモ(C)ジャパンタイムズ/共同通信イメージズ

 1960(昭和35)年のいわゆる「60年安保闘争」から60年である。60年安保は近現代史上で初めての国民的規模の反政府闘争であった。労働者、学生、市民、主婦、未組織の労働者、それに老人、高校生まで実に千差万別の人々が国会を幾重にも取り囲んだ。「アンポハンタイ」「岸を倒せ」という…

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