著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

吉田も岸も…安保条約と日満議定書の皮肉な共通点

公開日: 更新日:
満州国を国家として認める「日満議定書」調印祝賀に駆り出され靖国神社で日の丸を振る女学生。国際世論は国際連盟からリットン調査団を派遣するなど「満州国は傀儡国家」との見方が多く、機先を制して既成事実化する狙いがあった(1932年9月15日)/(日本電報通信社撮影)

 あの60年安保闘争とは一体何だったのだろうか。今なお見落とされている視点を私なりに整理しておきたい。

 吉田茂首相はなぜ昭和26年9月7日の夕方にサンフランシスコの第8軍司令部で日米安保条約に単独で署名したのか。

「いずれ問題になるだろうから」と呟きながらである。岸…

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