告発本「敗因を衝く」を書いた田中隆吉…国民が知らない内容でたちまちベストセラーに
![田中隆吉。特務機関として中国での工作や作戦に従事し、陸軍省兵務局長、陸軍中野学校長などを歴任。戦後、極東国際軍事裁判で検察側証人として証言を行った。写真は兵務局長在任時の1941年撮影(C)共同通信社](https://admin.nikkan-gendai.com/img/article/000/317/302/2c6e5d94674a6c38de120cd5fe0e606620230116132418953_262_262.jpg)
戦争責任者を裁く、あるいはその責任の実態を明確にするというのが、昭和20(1945)年8月15日の敗戦後の社会の動きとなっていった。とはいえ食べるものもなく、住む家とてないという状況の中で、戦火によって命を失うことはなくなったにせよ、国民は日常生活の基盤が全くない環境で生きてい…
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