岸田首相には「破れかぶれ解散」しかない…どこよりも早い総選挙予想と大物落選議員たち
自民党は現有261議席で公明党の32議席と合わせ、与党で293議席を持つ。過半数は233。自公で61議席以上減らせば、過半数割れである。
当然、大物も落選危機だ。筆頭はもちろん安倍派。「キックバックはあった」と本音を漏らした塩谷立座長(静岡8区)は現在、比例復活組で、もともと選挙が弱い。都市部では、松野博一前官房長官(千葉3区)、萩生田光一前政調会長(東京24区)、下村博文元文科相(東京11区)も黄信号だ。10増10減の区割り変更にともない衆院鞍替えの丸川珠代元五輪相(東京7区)も苦しくなるだろう。
「意外なところでは岸田首相本人。11月に地元で現職町長が敗北している。ここまでの不人気ですから、安泰ではありません」(野上忠興氏)
自公で過半数割れなら、国民民主党と日本維新の会が連立政権に加わるのか。しかし、それでは有権者は納得しまい。立憲と維新が組んで政権交代、なんてシナリオもあるかもしれない。