デジタル競争力ランキングでは19位 中国が力入れるAI産業の不気味な大躍進
スイスの国際経営開発研究所(IMD)は世界デジタル競争力ランキング2023(64の国・地域が対象)を11月末に発表。17年の調査開始以来、5回目まで首位の米国は、前年調査では2位となったが、首位に返り咲いた。
次いでオランダ、シンガポール、デンマーク、スイスと続き、日本は前回調査から3つ順位を落とし32位。アジアでは韓国6位、台湾9位、香港10位、中国は19位である。
中国は、11月に開催された世界デジタル貿易博覧会の開幕式で、「中国デジタル貿易発展報告書2022」を正式発表した。そのなかで、中国のデジタル貿易の総規模が過去最高を更新したと報告している。
22年現在、時価総額が10億ドルを超す中国のデジタル貿易企業は200社以上あり、世界のユニコーン企業トップ500中、中国企業は227社。4年連続で世界トップとなった。評価額総額は前年同期比19%増の10.7兆元(約227兆円)に達した。
中国のチップ企業「龍芯中科」は11月28日、自社開発の最新中央演算処理装置(CPU)を発表した。「龍芯3A6000」は、中国が独自に設計した命令システムとアーキテクチャーを採用。海外ライセンス技術に依存せず、自主的に開発・制御する新世代の汎用プロセッサーである。