岸田首相の解散封じを自民・茂木幹事長が画策か? 規正法改正採決ズレ込みの裏で蠢く思惑
党首討論をやらせたくない
「4月に政治改革特別委を設置した際、与野党間で、今国会中の党首討論実施も合意している。自公維の賛成で規正法改正案の会期内成立は見通せるが、法案成立が会期末ギリギリになれば、党首討論は日程的に実施が厳しくなる」(自民党関係者)
茂木幹事長がなぜ岸田首相に党首討論をやらせたくないのかというと、衆院解散封じだ。
「衆院3補選以降、地方選挙でも連戦連敗し、そのうえ支持率低迷。とても解散総選挙なんてやれる状況ではないが、岸田さんのことだから、突然、何を言い出すかわからない。党首討論で『内閣不信任案が出されたら、解散しますよ』とか『規正法成立を国民に問いましょう』などと言い出しかねないので、日程が厳しいという理由で、今国会での党首討論を見送りたいということです」(前出の自民党関係者)
党首討論で「衆院解散宣言」といえば、民主党政権時の2012年当時の野田佳彦首相が思い出される。自民党の安倍晋三総裁にあおられ、野田氏は解散したものの、大惨敗して下野。自民はあの再来だけは何としても避けたいのだろうが、さて。