特殊詐欺グループの片棒担ぎ50億円マネロン 逮捕された42歳東大院卒 日本語学校創設者の素性
調べに対し、豊原容疑者は容疑を否認している。暗号資産は秘匿性が高く、海外への送金が容易なため、マネロンに悪用されるケースが多い。
■中国、台湾でも事業を展開
豊原容疑者は中国福建省出身。17歳で来日し、東工大を経て東大情報理工学系博士課程修了。博士課程在籍中の2004年、理系の留学生を対象とした学習塾「名校志向塾」を開設し、09年に会社を立ち上げた。豊原容疑者の狙いは当たり、日本の有名大学に進学・留学したいという中国人富裕層のニーズに応え、会社は急成長を遂げた。
名校教育グループは都内で日本語学校2校を経営。日本の大学進学を目指す外国人向けの名校志向塾を日本、中国、台湾で11校展開。アニメやファッション、経理の専門学校も運営している。日本語学校学習コース(1年3カ月)の学費は101万3300円だ。
逮捕を受け、同グループは豊原容疑者を代表取締役から解任。HPで<報道によれば、豊原氏の逮捕容疑は、豊原氏個人の口座運用及び個人資産にかかわる容疑であり、当社の業務、豊原氏以外の役職員及び当社の口座・資産とは一切関係ございません>とコメントした。