チャンス広げる「バスター」の打ち方

公開日: 更新日:

■「コック」が大事

 バントの構えから引く動作の中で、叩きつけようとバッティングのトップの位置まで振り上げる選手がいるが、バックスイングを大きく取ってはダメ。捕手のマスクにバットの先端を当てるくらいのつもりでいい。ただ、これでは強い打球にはならない。大事なのは「手首」。バントの構えからゴルフでいう「コック」を使ってバットを引けば強く振れる。リストが効いて打球が速くなる。

 単に転がせばいいものではない。打ってはいけないコースがある。併殺の確率が高い投手前と二遊間寄りのショートゴロは避ける。外角の球を普通に打つと、そこへ飛びやすい。
 バットのグリップを支点にして、ヘッドを先に返すと引っ張ることができる。こねる感覚だ。逆にグリップを出してヘッドを遅らせて振ると逆方向へ飛ぶ。意識してセンターラインへ打たないようにすることだ。

 成功すれば相手に大きなダメージを与え、試合の流れを呼び込むことができる。周到な準備が必要だ。
 1試合4打席として打者が自由に打てるのは2打席ほど。残りの2回は走者がいて状況判断しながら打つことになる。フリー打撃をやるなら、100球中30球はバスターやエンドランなどを想定して打って欲しい。ウチの選手には口を酸っぱくして言っているが、重要性を理解していないから、なかなか試合で成功しない。
【小倉清一郎 横浜高校野球部コーチ】

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方