国をもひとつにするコートジの英雄ドログバの生い立ち

公開日: 更新日:

 この日のコロンビア戦は後半14分からの登場も逆転劇には至らなかったが、母国を大いに沸かせたはずだ。

 1978年3月11日、コートジボワール最大の都市アビジャン生まれ。5歳にして、銀行員の父アルベールに、プロサッカー選手だった叔父が暮らすフランスに向かうよう命じられた。それはサッカーを学ぶためではなく、「幼い頃からヨーロッパで教養を身につけさせたい」という父の願いから。そんな生い立ちがドログバに「品性」を与えたのではないか。

 本格的にサッカーを始めたのは13歳。地元のルバロアSCでキャリアをスタートさせた。マルセイユやチェルシーなどの名門クラブでゴールを重ね、プレミアリーグ得点王、アフリカ最優秀選手を各2回獲得するなどスーパースターとして君臨した。

「成功した者は社会に還元する義務がある」を信条とし、南部と北部が鋭く対立して半ば内戦状態だった国内に向け、サッカーを通じて和平を訴え、500万ドルの私財を投じて5つの病院を建設。07年には「ディディエ・ドログバ基金」を創設して子供たちの教育を援助している。そうした活動が評価され、10年には「世界で影響力がある100人」に選ばれた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議