本田圭佑「虚像と実像」(16)「VVV移籍で言動が変わった」

公開日: 更新日:

 05年、星稜高を卒業した本田は、Jリーグの名古屋グランパスに入団した。その3年前。ガンバ大阪ジュニアユースからプロ予備軍のユース昇格を見送られた。「ルートを変えてプロに入る」と心に誓った本田が「失敗を成長に変える男」「有言実行を地で行く男」に生まれ変わったのである。

 本田は、名古屋入団時に「海外からのオファーがあればクラブは移籍を容認する」という契約を取り付けた。当初から「名古屋には3年しかいない」と公言。その通りになった。08年1月にオランダ1部のVVVフェンロに移籍したのだ。

 しかし、再び試練が襲った。半年後にチームが2部降格。「オレのサッカー人生に2部リーグなんて考えられへん」と屈辱感にさいなまれる日々。ここで本田は「あること」を深く認識した。

 どれだけピッチで好プレーを見せようが、何よりも数字を残さなければ評価されない。攻撃系の選手が欧州サッカー界でのし上がるには「ゴールを決めないと生き残れない」ということだった。

 G大阪ジュニアユース時代、本田の指導に関わった上野山信行(現G大阪取締役、アカデミー本部・強化本部担当)は、オランダ時代の「変化」をこう話す。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した