生中継だからこそ発覚した李尚熹の「ルール違反」
国内男子ツアーの今季メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の最終日は、意外な形で幕を閉じた。
通算17アンダーで並んだ竹谷佳孝(34)と韓国の李尚熹(イ・サンヒ=22)のプレーオフという段になって、李が競技委員に呼ばれて11番グリーン上の行為が協議の対象になり、規則16-1a(i)の違反により2罰打が科されたからだ。結局、プレーオフに突入することなく、竹谷にツアー初勝利が転がり込んだ。
問題は、李がボギーパットを打つ前にパッティングライン上の砂を払い、その際、右手指で3回グリーン面を押さえたことだった。李のルール違反は、テレビ視聴者からの問い合わせで発覚した。
米ツアーでは、視聴者からの問い合わせでトッププロがルール違反に問われ、ペナルティーが科せられるのはよくあるという。昨年のマスターズ2日目には、タイガー・ウッズが誤った場所からのプレーを視聴者から指摘され、ペナルティーになった。
日米のゴルフ中継事情を、評論家の宮崎紘一氏がこう説明する。