GKナバス好守連発で初8強 コスタリカ旋風まだ止まず
旋風はまだ終わらない。W杯決勝トーナメント1回戦コスタリカ-ギリシャ戦は、後半途中に退場者を出したコスタリカが、50分以上に及ぶギリシャの猛攻をGKナバスを中心に10人で守り抜き、PK戦の末に勝利。90年大会以来2度目の決勝トーナメント進出で初の8強入りを決めた。
試合が動いたのは後半7分。コスタリカは左サイドからMFボラニョスが中央に横パスを入れると、FWルイスが左足ダイレクトで合わせる。ボールに勢いはなかったものの、これがラッキーシュートに。タイミングをずらされたギリシャGKカルネジスは、一歩も動けなかった。
後半21分にはコスタリカのDFドゥアルテがこの日2枚目のイエローカードで退場。最終ラインを5バックから4バックに減らし、苦しい展開に追い込まれた。後半ロスタイムにはギリシャのパワープレーで同点に追いつかれてしまう。
延長戦もコスタリカは守りを固め、攻めは前線のFWキャンベルひとりに頼りっ切り。一方的なギリシャペースになるが、コスタリカを救ったのがGKナバスだ。後半終了間際、ギリシャDFトロシディスの右からのアーリークロスをFWミトログルがヘディングで合わせ、あやわ逆転弾のシュートを放つが、ナバスが好反応を見せる。延長後半2分、同8分、同11分とギリシャに訪れた3度の決定機もスーパーセーブで防ぎ、最後までゴールを割らせなかった。