メキシコ突破で「5バック」全チームが決勝T進出の“快挙”

公開日: 更新日:

 グループリーグ最終戦に入ったブラジルワールドカップ。A組ブラジル-カメルーン戦と同時刻にレシフェで行われたクロアチア-メキシコ戦では、後半立て続けに3点を入れたメキシコが3-1で勝利、同組2位で決勝トーナメント進出を決めた。

 メキシコのGL突破は、今大会の〝快挙〟といえる。オランダ、チリ、コスタリカ、アルゼンチンと並び、今大会を3バックや5バック(CB3人+左右ウイングバック)で戦うチームが、すべて決勝トーナメントに進んだからだ。ここまで12試合(直接対決も含む)で10勝1分1敗、勝率は9割超える。

「高温多湿のブラジルでは、激しいプレスとボールポゼッションが持ち味の多くのチームは、後半バテています。前回王者スペインを破ったオランダや、ウルグアイとイタリア相手に番狂わせを演じたコスタリカが好例ですが、5バックでしっかり守り、能力の高い前線の選手が決める〝省エネサッカー〟が、今大会は有利だということです」(現地取材のサッカージャーナリスト)

 かつて3バックを敷いた02年W杯のトルシエ・ジャパンは、守勢に回ると両ウイングバッグも押し込まれ5バックになってしまったため、サポーターには不評だった。その5バックが12年後、“脚光”を浴びているわけだ。

「3点取られても4点取って勝つ」と攻撃的な戦いを挑み大苦戦しているザッケローニ監督には、なんとも皮肉な結果だ。


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性