熱烈虎ファンひろさちや氏バッサリ 「GM不要」「若手育成を」
■若手が育たないのは指導者のせい
「阪神のフロントには『戦略』がないんです。病気になって薬を飲むというふうに応急処置だけして、病気をしないための体力強化、体質改善をしていない。だから安易に補強に頼り、若手が育たない」
と、前出のひろさちや氏が言うように、もうひとつの課題が育成だ。
たとえば巨人を見ると、この日のスタメンは、村田、井端を除けば生え抜き選手。阪神は最近こそ上本、梅野、伊藤隼が出てきたが、生え抜き選手の育成では圧倒的に巨人に分がある。これが選手層の薄さにつながっている。若手が育たないことは、補強路線と表裏一体ではあるが、指導者の能力にも問題がある。
「育たんなぁ。あかんなぁ……」ファームがある鳴尾浜球場。さるチーム関係者は、有望株の若手に向かって吐き捨てるようにこう言ったという。
それが12年ドラフト2位の北條だった。ここ数年、阪神はドラフト上位選手が育っていない。11年ドラフト1位の伊藤隼はともかく、指定強化選手にしている高卒4年目の一二三(10年2位)、中谷(10年3位)、高卒3年目の西田(11年3位)は、二軍でくすぶったままである。