大舞台ほどリラックス 阪神・西岡に生える“ぶっとい毛”

公開日: 更新日:

「緊張感が最大の集中力を生んでくれる」

 巨人とのCSでは、攻守にわたって存在感を見せつけた阪神西岡剛(30)。前日練習でこう言って胸を張っていたが、この男の辞書に「緊張」なんて文字はないはずだ。

 ロッテ時代の05、10年に日本一を経験。06年に行われた第1回WBCでは、8試合に出場。打率.355、2本塁打(日本代表ではいずれも2位タイの成績)で世界一に貢献した。
 08年北京五輪の日本代表はメダルなしに終わるも、西岡自身は打率.455と打ちまくり、出場8カ国の選手の中で3位の数字を残した。

 日本代表戦を取材してきた、ある記者が言う。
「西岡は、06年WBC第2ラウンドの米国戦では、二塁ベース上で遊撃を守るメジャーのスーパースター、ジーターに握手を求めてナインのひんしゅくを買った。北京五輪の時も、試合の直前まで携帯でゲームをやっていてチーム関係者たちを呆れさせた。一方で頭は常に冷静です。05年の日本シリーズや06年WBCの決勝戦では、一、二塁間にプッシュバントを決めてゲームの流れを引き寄せた。大舞台になるほどリラックスして、いつも以上の力を発揮する、日本人にはちょっと珍しいタイプの選手です」

 日本シリーズは、1番・三塁でのスタメン出場が濃厚。舞台が国内の頂上決戦では、ちと物足りないかもしれないが、日本シリーズの経験者が少ない阪神にあっては頼りになる男であることは間違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  5. 5

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  1. 6

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  2. 7

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  3. 8

    「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた

  4. 9

    巨人・坂本勇人は「最悪の状態」…他球団からも心配される深刻打撃不振の哀れ

  5. 10

    佐々木朗希よ…せめてあと1年、吉井監督の下で準備期間を過ごせなかったのか。メジャーはそんなに甘くない

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情