復活気配のヤクルト由規 「故障で3年登板なし」の苦悩を激白
「記録にちなんで僕の名前が報道で出た時は単純にうれしかったですね(笑い)。抜かれたことを全く気にしていないわけじゃないですけど、抜かれるのは時間の問題だと思っていました。1球だけ投げた僕と、何球も160キロを投げる大谷くんとは訳が違いますよ。大谷くんが『今年は162(キロ)でしたけど、もっともっと出せるようにしていければ』と話したのを報道で見て、球速に対する意欲がすごいなと思いました。出せる自信があってもなかなか言葉にして言えないと思うんです。
僕が再び160キロを出せるか? それは何とも言えませんけど、6月に二軍のフューチャーズ戦で復帰した時に155キロが出るとは思いませんでした。スピードが出ないんじゃないかという不安はないですね。しっかり投げられれば球速はついてくるという感覚です。
それにもし、160キロが出なくても、140キロ台後半でキレのあるボールを投げられたらいい。スピードが出なくても速く見える投手はいます。打者が速いという印象を持っているだけで有利になると思いますからね。リハビリをやってきて、年下の選手よりもむしろ気になったのは、同じ年の選手です」