目の色変えて獲得名乗り 中島裕之に振り回されるプロ野球界
が、米球界で1000万円の値もつかない中島に、4年12億円だ15億円だというのは、いくらなんでもやり過ぎだ。阪神は13年に米国帰りの西岡剛(30)を2年総額4億円、福留孝介(37)を3年総額6億円で獲得。この2年間で西岡が打率.286、4本塁打、48打点、福留が.230、15本塁打、65打点ととてもじゃないが給料に見合う働きをしていない。それ以前から阪神は、米国帰りの選手に飛びついては失敗し、株主から「大リーグで使えなくなった選手たちに多額の費用をかけて買いあさっている。金でチームをつくるようなマネをやめてもらいたい」と批判されているのに、また同じことを繰り返そうとしているのだ。
中島は、西武時代の11年間で打率.302、162本塁打、738打点と活躍した。日本に戻ってくれば、その打棒が復活する可能性はある。だったら、働いたそのときにドンと給料をはずんでやればいい。それなら、ファンも株主もナインも納得する。事実上、2年のブランクがある中島にやる前から4年だ、15億円だなんて、常軌を逸している。