体調不安と球団内の確執 王氏「ソフトバンクと決別」の現実味
7日に都内のホテルで行われた巨人のOB総会。そこでソフトバンクの球団会長も務める王貞治OB会長(74)の退任が決まった。
長嶋茂雄終身名誉監督の後を受け、08年に就任。74歳という年齢もあり、後進に道を譲ることになったという。後任には柴田勲副会長(70)の就任が決まった。
しかし、本当の理由は体調だ。ある放送関係者が言う。
「王さんは2カ月前から、後輩の巨人OBに『体調が良くないのでOB会長は辞めたい』と相談をしていた。当初はそのOBらが慰留したものの、『後進うんぬんが理由ならともかく、体調の問題を持ち出されたらねえ』と諦めざるをえなくなったようです」
実は同じ理由で、名球会の理事長職も今季限りで退任する予定だ。後任は昨年WBC監督を務めた広島OBの山本浩二氏(68)に一本化されている。こちらも今月、ハワイで行われる名球会総会で承認されるという。
7月には名球会のイベントを体調不良で欠席した。
「名球会が設立35周年記念で出した『球極』という本の発表会見に出席する予定だったが、風邪をひいて急きょ欠席。実はその1週間前から体調が悪かったそうです。義理堅い性格だけに、何とか体調をもどして出席しようとギリギリまで粘ったそうですが……」(前出の関係者)