著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

金子千尋よ、もらったカネは大事に使えよ

公開日: 更新日:

 翻って金子千尋が4年で20億稼ぐということは、普通のサラリーマン一生分の稼ぎを7回も、たった4年で稼ぐとすりゃ、「いいよなあ。千回尋ねても金稼ぐ子で金子千尋かよ、バ~ロイ!」なんて悪態もつきたくなる。

 だが待て。稼いだ金は湯水のように出て行くのも宿命。アメリカのプロスポーツのフットボールとホッケーの一流選手のうち、引退して6年以内に破産する選手がけっこういると聞く。スター選手として華々しく稼ぎ、それへ群がるゴキブリどもと華々しく付き合い、引退しても華々しいままだと身を持ち崩す。稼げるうちに稼いで、引退後を考えておくのもまっとうな人生プランかもしれん。

 金子千尋のような稼ぎ頭以外の大部分のプロ野球選手の第2の人生を、選手会と転職情報サイトが協力して考え始めた。地に足が着いた動きがやっと始まったと言えよう。

 暮れのボーナスは全国平均84万円、ほとんどはそれ以下のおめこぼしにきゅうきゅうとするファンからのやっかみ。ましてやボーナスに縁さえない貧乏物書きに言われたくもなかろうがの。プロ野球のOBでお前と同じイニシャル「K」とか、噂じゃあまり見習わないほうがよさそうなのもいる。色が黒いとかピアスをしているとかは書かぬ(書いたけど)。

 飛ぶ鳥を落とす勢いの金子千尋よ。引退後の長い第2の人生のために、もらった金は大事に使えよ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由