日ハム中田“玉突き”とばっちり 今年は「一塁転向」プラン浮上
昨年、三塁コンバートが頓挫した左翼手の中田翔(25=日本ハム)に、今年は一塁転向プランが持ち上がっている。
「昨年5月、左足骨折でシーズンの大半を棒に振った2年目の外野手・岡大海(23)に復帰のメドが立った。彼を右翼に据えることによる玉突き人事と聞いています」と、日本ハムOBがこう言った。
「岡は明大時代、投手もやっていて、走攻守三拍子そろった選手。ケガから復帰後、筋トレの成果で体がひと回り大きくなり、パワーもついた。栗山監督はこの岡を右翼に据え、右翼を守ることが多かった西川(22)を左翼へもっていくプランをもっています。左翼を守っていた中田の守備位置は一塁になることが濃厚です」
■「ますます楽をするんじゃ…」という指摘も
昨年の三塁コンバートは、少しでも守備の負担を軽減しようという首脳陣の配慮がきっかけだった。しかし、今年は事情が異なる。若手の抜擢により、結果として左翼を追い出される格好だ。再びこのOB氏の話。
「ただ、まだ本決まりではないようです。なにしろ中田は問題児。チームのルールである攻守交代時の全力疾走を怠り、首脳陣からお目玉を食らう回数はダントツですからね。一塁を守らせたらますます楽をする、動かなくなるんじゃないかという意見も首脳陣の中にはあるようです」
昨季はプロ7年目で初のタイトルとなる打点王を獲得。年俸も2億円の大台に乗り、オフの日米野球では日本代表の4番を務めた。いまや日本を代表するスラッガーであっても、チーム内の信用度はいまひとつのようだ。