楽天・銀次の超絶技巧 40m先のネットに打球連発の圧巻
プロアマを問わず、球界には抜群のバットコントロールを持つ人たちがいる。
オリックスの森脇監督はソフトバンクのコーチ時代、本塁からノックした打球を左翼ポールに命中させた。愛媛の松山商業を率いて甲子園で全国制覇した故一色俊作氏は、外野に立てたビール瓶をノックで倒したとか。
彼らの域に達しているかどうかはともかく、楽天の銀次(26)がこのキャンプで見せるバットコントロールも相当なもの。
全体練習の前後に行うティー打撃で、打球を40メートルほど先の打撃ネットに入れるのだ。数年前に考案した練習法で、スイングをチェックするのに役立つとか。ボールを40メートル離れた直径1メートルの的に当てるのは手で投げたって至難の業なのに、好調なときは何球も続けて入れる。銀次のバットコントロールがいかに優れているかが分かる。
昨季の打率は3割2分7厘。首位打者を獲得した糸井(オ)に4厘届かなかった。今季は大久保監督に3番を打つことを期待され、6日の紅白戦でさっそく右前打。初の首位打者取りに視界良好だ。