初登板でハッキリ SB松坂の「3年12億円」はムダ金になる
「去年、メジャーで結果が出なかったときのフォームとほとんど変わってませんよ」
パ・リーグのあるスコアラーがこう言った。
4日、阪神戦に先発した松坂大輔(34=ソフトバンク)の投球を見た感想だ。
最速は146キロ。3回を投げて4安打無失点と得点は許さなかった。
「久々の実戦で緊張というか、フワフワして力が入らなかった。(3イニング目になって)ようやく落ち着き、力のあるボールが投げられるようになったのは良かった」とは試合後の本人だ。
日本球界には9年ぶりの復帰。本人が言うように、実戦形式のマウンドも久々だった。
しかし、「そういう問題じゃない」と前出のスコアラーがこう言うのだ。
「キャンプ中のブルペンはまだ良かった。左足を踏み出すときに体が沈み、下半身を使ったピッチングをしていた。けれどもこの日は違った。上体に頼り、体の開きが早い。阪神の打者はツーシーム主体の投球に多少、戸惑ったのかもしれない。松坂の状態がこのままだとすれば、打者が振れてくるだろう今後も同様の結果を出せるとは思えません」