常勝軍団なぜ? チーム在籍40年の重鎮が見た「中日の低迷」
「編成として、落合監督時代から世代交代の重要性は感じていました。ベテランの頑張りはありましたが、12年からの高木監督の2年間はまさに、チームの過渡期に差し掛かったと思います。ただ、野手にしても将来を考えてドラフトで指名もしてきた。06年は1位で内野手の堂上直倫、06年には希望枠で捕手の田中大輔(現オリックス)を指名した。田中は嶋(現楽天)よりも素材は上だと見込んでいた。11年には1位で高橋周平も獲得した。特に捕手については谷繁という大選手がいて、なかなか試合に出られなかったり、育てる難しさはありました」
――特に野手については、落合監督時代からレギュラーを脅かす若手、中堅野手がなかなか出てこないといわれていました。
「野手は大島、藤井、平田らは頑張っていると思う。監督も勝つためには力のある人を使うはずだし、出てくるやつはチャンスを掴んで殻を突き破るもの。それでいうと、高橋周平は周囲も才能を認めているし、開花してほしいと思っているけど、今年のキャンプではあまり目立った印象がなかった。キャンプで目立ってそのまま台頭するのが一番いいんですがね」