「オレはどうする?」 ポジション争い激化で中日ルナが逆取材
「場合によってはスタメン落ちもあるかもしれない」
中日OBがこう言うのは、2年契約の最終年を迎える主砲のルナ(35)のことだ。
在籍2年間で通算.330を誇り、昨季は三塁でベストナインを受賞した助っ人。しかし今季は、レギュラーを確約されていないというのである。
「ルナは打撃には期待できても、2年連続で故障離脱するなどケガがちで、三塁守備でも昨季はリーグ最多の14失策と安定感を欠いた。しかも今季は、チームとして若手注目株である4年目の高橋周平(21)を三塁に固定して、使いながら育てたい意向がある。オープン戦で高橋がよほど打てない、守れないとなれば話は別だが、そうなるとルナはポジションを奪われる。三塁以外には一塁も守れるものの、そこには昨季にゴールデングラブ賞を獲得した主軸の森野がいるからね。ルナは今季、代打要員としてベンチを温める試合が増える可能性もあると思う」(前出のOB)
キャンプ中盤、本人にポジション争いについて直撃すると……。
「三塁は周平が使われている? 若くていい選手だし彼を使うことはいいこと。打つことにしても守備にしても、充実していると感じるよ。もし三塁が周平で固定されれば一塁でもやる? それはもちろん。ただ、一塁には森野さんがいるでしょ? オレはどうするんだ?(苦笑) でも、オレからこのポジションをやらせてほしい、というのはないよ。それは監督が決めてくれる。森野さんも周平もライバルと思わず、チームの仕事を精いっぱいやる。守備も打撃もね。それで、何としてもCSに出て、日本シリーズに行きたいと思っているよ」
優良助っ人といえども、ポジション争いをさせることで、少なからず本人も刺激を受けているようだ。チームが活性化すれば言うことない。