西岡ブレーキ…阪神・和田構想「100盗塁打線」が崩壊危機

公開日: 更新日:

 和田監督は今季、シーズン100盗塁の達成を目標に掲げており、1番から足のある鳥谷、上本、西岡を並べる形が理想といえる。盗塁で相手バッテリーをかき回すだけでなく、エンドランやバスターなどベンチワークの幅も広がる。細かい野球を好む和田監督が就任当初からやりたかった野球だ。

 そんな「和田構想」が実現し、実際に機能するには、足が使える西岡の3番が大前提となる。

 この日はその西岡が大ブレーキでわずか1点しか取れず完敗(1─6)。打線が機能しなければテコ入れも行わざるをえない。

 和田監督は鳥谷の1番起用について、「基本的にはそれでいこうと思う。ただ、誰が出る出ないで変わる可能性もある」と発言している。鳥谷が3番に復帰する可能性もゼロではない。

 そもそも新打線には「異論」も出ている。DeNAの中畑監督は以前、「(鳥谷の)1番はもったいない。3番で存在感を発揮するタイプ」と話したこともある。17日の試合前も鳥谷の1番起用について「阪神は余裕があるな」と皮肉っていた。鳥谷は打率3割を打てる技術に加えて、選球眼があり、勝負強い。ポイントゲッターとして中軸にいる方が怖いと感じている球団はDeNAに限らない。

 今年は球団創立80周年の阪神。目玉の新打線は早くも崩壊の危機を迎えている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853