シリーズ幕切れの“真相”…阪神・西岡の「守備妨害」に伏線あり

公開日: 更新日:

「ちょっと待て! どうしていまのがアウトなんだ!」

 ソフトバンクナインがハイタッチで歓喜の輪をつくる中、血相を変えて審判に猛抗議しているのは阪神の和田監督だ。

 1点を追う九回1死満塁の大チャンス。打者・西岡の一ゴロで一塁手・明石がバックホーム。本塁封殺で2アウトになったが、和田監督が声を荒らげたのは次のプレーのジャッジに対してだ。

 併殺を狙った捕手・細川の一塁送球が打者走者の西岡に当たり、塁上の走者2人が生還。この時点で一瞬、阪神が逆転したかに思われた。

 ところが、西岡がファウルラインの内側を走ったと見なされ、「守備妨害」で試合終了。この判定に和田監督や西岡が怒りを爆発させたのだ。ビデオでも西岡がファウルラインの内側を走るシーンがはっきり映っており、判定が覆るはずもなかった。

「守備妨害」での幕切れとはなんとも締まらないが、そもそも西岡は、制球が定まらずに3四球でアップアップだったソフトバンク守護神のサファテに対し、2ボールから高めのボール気味の球に手を出してファウルを打った。これが間違いの始まりだった。

 大舞台ほどリラックスするともっぱらの西岡は、シリーズ開幕前には「緊張感が最大の集中力を生んでくれる」と語っていた。結果論とはいえ、もう少し冷静に3球目を見送っていれば、最悪の結果にはならなかったかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  4. 4

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  3. 8

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  4. 9

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  5. 10

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり