満身創痍でも国別対抗戦に駆り出される羽生結弦の“本音”
フィギュアスケーターも楽じゃない。
日本スケート連盟は昨31日、団体戦で争う国別対抗戦(16~19日=代々木第一体育館)の出場選手を発表。ソチ五輪金メダリストで先の世界選手権(中国・上海)で銀メダルを獲得した羽生結弦(20)、宮原知子(17)ら男女4人がエントリーされた。
世界選手権で日本人初の連覇を逃した羽生は「負けたイメージのままシーズンを終わりたくなかった。悔しさをぶつけられる舞台で自分の滑りをしたい」とシーズンを締めくくる国際大会でのメダル取りを誓った。今季、躍進した宮原も「自分の演技をしてチームに貢献したい」と話したが、本音かどうかは疑わしい。
この国別対抗戦は国際スケート連盟(ISU)が主催する唯一の団体戦。世界ランキング上位6カ国で争われ、各選手が高得点をマークした場合はシーズンベストとして認められるものの、公式記録からは除外される。毎回、シーズンオフの4月に行われるため、日本に限らず出場選手の多くが真剣勝負とは無縁だ。
各国の選手、コーチらが待機するキス&クライでは国旗を掲げて自国選手に声援を送るだけならまだしも、中にはかぶり物を身に着け、テレビカメラに向かっておどけたポーズをする選手も少なくない。