テニス全仏オープンが賞金増額 錦織圭にもビッグチャンス
錦織圭(25・世界ランク4位)にとっては、モチベーションになりそうだ。
5月24日に開幕する全仏オープンの賞金増額が14日に発表された。フランス・テニス連盟によれば、今年の全仏の賞金総額を昨年より300万ユーロ(約3億8000万円)増額し、約2800万ユーロ(約35億6000万円)にするという。優勝賞金も前年の165万ユーロから180万ユーロ(約2億3000万円)にアップする。
同大会のサーフェスはクレー。チャレンジシステムはなく、センターコートにも照明がないため、ゴルフトーナメントのように日没サスペンデッドもあるのが特徴だ。球足も遅いためビッグサーバーのアドバンテージが減り、ストローク戦を得意とする選手が活躍する。つまり錦織にも優勝のチャンスが十分あるのだ。
とはいっても、全仏といえばナダル(28・同5位)の独壇場だ。昨年は史上初の大会5連覇を成し遂げると同時に、大会最多の9勝目を挙げた。今回の賞金増額は、主に男女シングルスの4回戦までに敗退した選手の賞金を増やすことも目的のひとつといわれているが、この一報を真っ先に喜んだのはナダルだろう。
ちなみ12日に幕を閉じたゴルフの祭典・マスターズは、21歳のジョーダン・スピースが大会最少スコアタイの18アンダーで優勝。180万ドル(約2億1600万円)の賞金を手にした。最終日66の猛攻で11アンダーの5位まで順位を上げた松山は40万ドル(約4800万円)だった。