バルセロナ大会連覇誓う錦織 クレーコートに潜む“落とし穴”
「今年も、この大きな大会で優勝を目指したい」――。
男子テニスの錦織圭(25)が20日開幕のバルセロナ・オープン(スペイン)での連覇を誓った。
10日は住宅設備メーカーとのパートナーシップ契約発表会に出席。練習拠点の米フロリダ州から衛星会見した錦織は来週から始まる「クレーコート(赤土)シーズン」に向けて練習を開始したことを明かし「去年、いいテニスができたし、いい感触を掴んでいる」と自信を見せた。
昨季、この大会では第4シードから頂点に立ち、8月の全米オープンでの快進撃につなげた。今季もクレーシーズンで結果を残して終盤戦につなげるとしているが、ハードコートとは対照的にクレーコートは球足が伸びず、効果的なショットを出すには一球ごとに確実に力を込めて打たなければならない。長期戦も増えるため、体力の消耗が激しく、番狂わせが起きやすい。だから、クレーコートを得意とする世界ランク下位の選手が、上位勢を負かすのは珍しくないのだ。昨年のバルセロナ・オープンでは第2シードのD・フェレール(スペイン)が初戦で格下相手に敗れるなど、波乱が起きた。
クレーコートを「得意」と公言する錦織といえど、気の抜けない戦いが続く。