若手有望株いない日本男子ツアーを「甘い世界」と評論家酷評
【東建ホームメイトカップ】(三重・東建多度CC=7081ヤード・パー71)
すでに6試合を消化した国内女子ツアーに遅れること1カ月半、ようやく男子ツアーが開幕した。
初日、7アンダーで単独トップに立ったのは、プロ15年目ながらツアー未勝利の市原弘大(32)というのだから、いかにも地味。その市原も2日目、77を叩いて34位タイに交代。初日10位の片岡大育(26)が2位タイと健闘しているが、知名度はイマイチ。人気が低迷する男子ツアーを象徴するような開幕初戦だ。
市原は埼玉平成高時代に「日本ジュニア」を制し、3年連続で「世界ジュニア」に出場。輝かしい実績を引っさげて、高校卒業後にプロ転向、大物ルーキーとして活躍が期待されたが、ケガやイップスで鳴かず飛ばずだった。
その市原もすでに30歳を越えている。先のマスターズで21歳のJ・スピースがファンの期待に応えてメジャー初制覇。若手がツアーを盛り上げているのだが、日本ツアーには20代で強い選手が見当たらない。どうしてか。評論家の宮崎紘一氏がこう言う。