「打撃健在」 オリ時代の恩師がイチローの“代打稼業”に太鼓判
マーリンズ・イチロー(41)は小休止といったところか。
27日(日本時間28日)のメッツ戦は「7番・左翼」で出場し、3打数無安打だった。連続試合安打は6で止まった。
左翼手イエリッチ(23)の故障者リスト(DL)入りに伴い、スタメン出場した7試合は、26打数9安打の打率3割4分6厘。イエリッチの穴を埋める働きぶりだ。
もっとも若手が戦列に復帰すれば、イチローは4人目の外野手に逆戻り。投手の代打として起用されたようにベンチ待機を強いられる。代打ではここまで9試合に起用され8打数2安打の打率2割5分(1四球)。イチローは代打で少ないチャンスを生かせるのか。
「ここまでの打撃の状態を見る限り、結果は残せると思います」と、オリックス時代の恩師である評論家の河村健一郎氏がこう続ける。
「2本の左前打を放って今季初のマルチを記録した21日のフィリーズ戦のように、全盛期の打撃は健在です。転がして内野安打にする走力も衰えていません。マリナーズ時代に安打を量産したように、コースに逆らわずにしっかりととらえて左方向中心の打撃が出来ています。並の選手なら結果が欲しいあまり、無理に右方向に引っ張って打撃フォームまで崩しかねない。泥沼に陥るケースも少なくありません。けれどもイチローは自分の打撃スタイルを崩さず、冷静に対処しているのがうかがえます。代打起用に備えてベンチで待機するのはベテランでも難しいとはいえ、慣れてくれば十分に対応できるはずです」