3連勝で首位肉迫も…阪神はまたもや若手育成を“棚上げ”

公開日: 更新日:

 阪神は21日のヤクルト戦に逆転勝ちし、首位巨人が敗れたため0.5差に詰め寄った。

 とりわけ、6回2失点で今季5勝目を挙げた藤浪が開幕直後の不振から抜け出し、好調を維持している。きっかけは5月14日のヤクルト戦。ベテランの鶴岡(38)と今季初めてコンビを組み、1失点で完投勝利。以降、鶴岡とのコンビが定着し、6試合で4勝0敗、防御率1.33。多彩な変化球を生かした配球が奏功している。

 一方で、存在感が薄れているのが2年目捕手の梅野(24)だ。スタメンマスクをかぶったのは5月19日が最後。5月24日にプロ初の二軍降格を味わい、6月12日に一軍に再昇格するも、14日のオリックス戦以降、出場機会すらない。投手の立場からすれば、リード面で課題の多い若手捕手より、経験豊富なベテラン捕手が受けてくれた方が確かに安心かもしれない。実際、鶴岡、藤井(39)のベテランが主戦になってからの阪神は15勝10敗。他球団がだらしないとはいえ、首位巨人のシッポを掴んだ。

 しかし、40歳手前の外様捕手を使って「勝った、勝った」と大喜びしていていいのか。阪神は今季、梅野を待望の生え抜き正捕手として育てるつもりだったはずだ。新人年の昨季はチーム最多の92試合に出場したが、今季は34試合だけ。開幕前に和田監督は「全試合いくぐらいの気持ちでいって欲しい」と言っていたのに、育成計画は頓挫している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方