独立リーグ入り藤川 「無報酬」に込めた阪神への“メッセージ”
「この日を迎えられて光栄。新しい人生のスタートとして最高の決断ができたと思う」
レンジャーズを自由契約になった藤川球児(34)が8日、四国アイランドリーグplusの高知入団会見を行った。集まった100人の報道陣がどよめいたのは梶田球団社長の「無報酬です」というひと言。阪神時代の最終年(12年)の年俸は4億円。カブスでの2年間も同額で、今季はレンジャーズと約1億2000万円で契約した。その藤川が高知で基本給ゼロの“タダ働き”をするというのである。
本人は高知入りを決断した理由として、「お墓にお金を持っては入れない」と条件面にこだわらない姿勢を強調したが、「球児の阪神に対する当て付けですよ」とは球界関係者だ。
「球児は古巣の阪神と12球団で唯一交渉し、しかも2年契約の提示を受けたといわれている。けれども、阪神は球児獲得に乗り気ではなかった。球団の一部からは『同じ右肘を故障した松坂の二の舞いになる』『球団に意見を言うし、口うるさい』などという理由から『球児不要論』が浮上していたという。球団の意見が一本化できない状況では誠意が伝わるはずもないし、おそらく交渉の過程でそういう姿勢がミエミエだったんでしょうね。それに藤川がカチンときた。カネの問題じゃないと言いたかったのです」