捕手難にあえぐ楽天 トレードの相手はDeNAより阪神か
「トレードの動きがあるようです」――。こう話すのは、仙台のマスコミ関係者だ。
楽天が19日、横山ブルペン捕手(30)と育成契約を結んだ。12日からの中日3連戦で正捕手の嶋が左肋軟骨骨折。2番手捕手の伊志嶺は右足の肉離れでリタイアしている。ともに全治4~6週間の長期離脱を強いられるため、残された捕手は3番手以下の小関、小山に加え、慌てて昇格させた高卒3年目の下妻の3人。二軍でマスクをかぶれるのは育成助っ人のセゴビアひとりの捕手難だけに、13年までオリックスでプレーして四国アイランドリーグplusの愛媛に移籍後、昨季限りで現役引退した裏方をカムバックさせたわけだ。
捕手出身の銀次、岡島がいるにはいるが、さらに故障者が出た時の「保険」になるかどうか。それだけにトレードを模索しているのだ。
相手はどこか。楽天同様の緊急事態を迎えているのがDeNAだ。19日の広島戦に敗れ、これで11連敗。危機的状況に陥ったのは投手陣の不調が大きく、中継ぎ強化のために先発のモスコーソを配置転換させるなど四苦八苦している。そこへいくと楽天の二軍には長谷部、川井といった左腕に加え、通算43勝右腕の永井も控えている。