ダル術後100日 完全復活の鍵握る8週間の「投球準備」
右肘のトミー・ジョン(腱の再建)手術からの復活を目指すレンジャーズ・ダルビッシュ有(28)が25日(日本時間26日)、3月17日に手術を受けてから100日(約14週)が経過したのを機に自身のツイッターを更新した。
「私事ですが今日で手術から100日が経ちました! 今は上半身のトレーニングも出来るようになりましたし日常生活も問題なしです。今の所痛い思いや辛い思いもなく、集中してリハビリやトレーニングをこなせています。1日1日頑張ります!」(原文ママ)と良好な状態を報告した。
これまで100人以上を執刀した産業医科大学若松病院の内田宗志医師(診療教授)が採用しているトミー・ジョン手術のリハビリメニューに当てはめると、現在のダルは「スローワーズ・テン・プログラム」といわれる肘の屈筋運動などを終えた段階だ。
今後は投球開始前の準備期に入り、約8週間にわたって患部周辺の筋力の強度、耐久性の向上を図るため、チューブを使ってインナーマッスルを鍛えたり、ウオールプレスといって壁に腕を押し当てたりして、本格的な体幹トレーニングを行う。20週を経過したあたりから、いよいよシャドーピッチングが始まるが、焦りは禁物である。投球準備のプログラムを軽視すれば、取り返しのつかない事態になりかねない。