内海も村田も…巨人の不振でハッキリした「複数年契約」の害
打者だけではない。
4年20億円の杉内俊哉(34)も1日の広島戦で六回途中7失点と大炎上。5勝4敗、防御率3.79の成績だ。4年16億円の左腕エース内海哲也(33)に至っては、今季わずか1試合の登板で0勝1敗、防御率13.50。故障でもないのに二軍暮らしを余儀なくされている。
契約が残る内海の4億円、村田の3億円は来季も年俸据え置きというバカらしさ。巨人のチーム関係者が言う。
「かつて在籍した李承燁は、大活躍した翌年の07年から4年総額30億円という超破格の契約を結んだものの、年々成績が下落していった。李の教訓もあって、最近の新外国人選手とは1年契約。マシソンの2年3億円のようなケースは、活躍して契約延長する場合に限るようになった。これを日本人にも適用しようという話は出ている。3、4年の長期契約は見直して、長くても2年程度にとどめようというものです」
来日4年目のスコット・マシソン(31)は4敗(2勝)。3年10億円の契約を結んだ山口鉄也(31)も2勝4敗1セーブ、防御率3.38。かつては絶対的セットアッパーだった2人も“複数年の魔力”にむしばまれているとあっては、契約体系の見直しも当然だろう。
巨人は3日、野手陣が打撃練習を行った。当初は名古屋への移動のみで休養日の予定だったが、前日の広島戦後に急きょ、“懲罰”練習に変更されていた。選手にとっては心のよりどころでもある複数年が取り上げられる。今年のオフは嵐になりそうだ。