MLBが球団拡張 日本球界“マイナーリーグ化”拍車に懸念の声
いよいよ、猫も杓子も海を渡る時代の到来か。MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが14日(日本時間15日)、オールスターの行われたシンシナティで全米野球記者協会の会合に出席、将来的に現在の30チームから球団数を拡張することを示唆した。
「大リーグは成長産業であり、成長産業は長期的に拡大を目指すもの。リーグ拡張が可能な時期が来るという考えは受け入れられる」とは同コミッショナーだ。
球団拡張の具体的な時期は明らかにしなかったものの、複数の米メディアによれば、すでにカナダのモントリオールやメキシコのメキシコシティーなど複数の都市が候補に挙がっているという。
MLBの球団拡張は、デビルレイズ(現レイズ)、ダイヤモンドバックスが加わった98年が最後。当時はチーム数が増えたことで、選手の絶対数が不足した。特に投手不足は深刻で、本来ならメジャーのマウンドに上がるレベルにないロートルや若手を起用せざるを得ない状況だった。
2球団が新設される前年の97年はチーム防御率が5点台だった球団数が3。ところが、拡張された98年は5、99年は9(うちロッキーズは6点台)、00年は10まで増えた。