MLBが球団拡張 日本球界“マイナーリーグ化”拍車に懸念の声
球団が拡張すれば、メジャーの各球団は選手を確保しようといま以上に日本球界に目を向けるようになる。トップクラスの選手はもちろん、実績のない二線級の獲得まで視野に入れる。
「チーム数が増えれば、大リーグが今以上に日本人選手獲得に動くのは当然です。選手獲得に関する日米間の新たなルールづくりを提唱してくることも考えられます。移籍金の上限が2000万ドル(約24億7000万円)に設定されている現行のポスティングシステムは16年末に失効するだけに、メジャーはより日本人選手を獲得しやすい仕組みづくりを要求してくるに違いありません。日米間のトレードやレンタル移籍が導入される可能性もあります」(スポーツライター・友成那智氏)
日本球界には依然として大リーグ志向の強い選手が多い。
14日に海外FA権を取得した楽天の青山浩二(31)は「シーズン途中で選択肢が増えた。(権利行使は)半々。海外も含めて考えている。(メジャーで)成功する、しないか、ではなく、行きたいか、行きたくないか」とメジャー移籍をほのめかした。広島の前田やオリックスの金子、日本ハムの大谷といったエース級ならまだしも、中継ぎ右腕までメジャー挑戦を視野に入れているのが実情だ。