チームの盛り上げ役 “緑の野獣”中日・亀沢恭平を徹底解剖
11年育成2位でソフトバンクに入団し、背番号は124。巨大戦力のソフトバンクでは3年間、支配下の声がかかることがなかった。
亀沢恭平(26)は「たとえ二軍で(打率)5割打っても支配下登録は無理と思った。何かを変えないと、この先生きていけないと思い、他球団が見に来てくれてる試合の中で130%の力を出し、育成でもこういう選手がいるんだと見せつけることで道が開けると思った」と話している。
昨オフ、中日にテスト入団。二軍の対戦相手として高く評価し、獲得を推薦した佐伯二軍監督は、「育成から這い上がろうとする姿は今のドラゴンズに必要だと思った」と言っている。
■盛り上げ役
「野獣のような走塁をしたい」と話す亀沢は、全力疾走などハッスルプレーに加えて、ベンチの盛り上げ役を担う。生還したランナーをハイタッチで出迎えるのはこれまでの中日にはなかった。テレビ中継のカメラの前でパフォーマンスをやることもある。亀沢は、「2年目のオフに(古巣の先輩である)川崎宗則さん(現ブルージェイズ)と自主トレをして、野球観が変わった」と話しており、ムードメーカーとしての役割に目覚めたようだ。中日OBは、「1歳年上の平田とはキャンプで共に二軍スタートだったこともあってか、一緒に食事をする仲。2人でパフォーマンスについても考えているみたい。谷繁監督もプレーはもちろん、盛り上げ役としても評価している」と言う。