日ハム栗山監督 斎藤佑樹を「特別扱い」は巧妙なパワハラか

公開日: 更新日:

 一般的に栗山英樹監督は斎藤佑樹に甘いとされているが、私はそう思わない。むしろ、彼ほど斎藤に厳しい人もいないのではないか。現在の斎藤の実力を考えた場合、栗山監督が課している「特別扱い」というハードルは極めて高い。もはや無理難題のレベルだ。

 ご存じ、元・甲子園のスターである斎藤は、プロ入り以降その期待を裏切り続けている。一軍はおろか二軍でも炎上を繰り返し、中継ぎに回っても結果を残せず、最近は一部で限界説までささやかれるようになった。

 しかし、それでも栗山監督は斎藤の特別扱いをやめない。性懲りもなくマウンドに送り、よせばいいのに世間の注目をわざわざあおるような言葉まで発する。「斎藤はチームの雰囲気を変えられる投手」「彼の存在感は大きな力」「夏は彼の季節」など、栗山流のリップサービスは、斎藤にしてみれば期待のエールというより冷やかしに近い。そうやって不当にハードルを上げるからこそ、斎藤はますます嘲笑されてしまうのだ。いやはや、栗山監督も爽やかな笑顔ながら底意地が悪い。私が斎藤なら、黙っておいてほしいと思うはずだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる