故郷で引退の“幹部候補”斎藤隆は楽天の指導者になるのか
「(ユニホームを脱ぐ理由は)いくつか要因がある。チームがこういう状況で一軍の力になれない現状、いたらないと判断されているパフォーマンス。いろいろな意味で引き際ではないかと感じた」
17日、楽天の斎藤隆(45)がこう言って今季限りの引退を発表した。
宮城県仙台市出身。91年に東北福祉大からドラフト1位で大洋(現DeNA)に入団し、日米を股にかけたプロ24年間の通算成績は112勝96敗、139セーブ。その実績もさることながら、豊富な経験値が人望を生んだ。
横浜を自由契約になった05年オフにメジャー希望を表明。「36歳の無謀な挑戦」と揶揄されたが、ドジャースのマイナー契約から這い上がった。オープン戦で結果を残して06年4月にメジャー昇格を果たすと、同年シーズン中盤にはクローザーに。最終的に24セーブを挙げた。結局、5球団を渡り歩きながら7年間アメリカでプレー。日本球界に復帰した13年には楽天初の優勝にも貢献し、球団関係者から「将来の幹部候補」と言われるようになった。
中には「数年後の監督就任もある」という声もあるのだが、東北在住の楽天番記者が言う。