楽天・三木谷氏は交代指示も…オーナー“現場介入”の危険度
それは当然の権利なのか? 楽天・三木谷オーナーの「現場介入」がこのところ問題視されている。
05年に楽天がプロ野球に新規参入して以降、三木谷オーナーはチーム戦略に口を出し続けている。今では試合前に首脳陣から打順などをFAXで送らせ、試合中に選手交代の指示をすることも珍しくない。長打力のあるペーニャを突然2番に据えて相手バッテリーに配球を変えさせる「奇策」に出たり、「超機動力野球」と評して出塁した選手は誰彼構わず盗塁をさせるのも三木谷オーナーの指示と言われる。この「独裁」に耐え切れなくなった田代富雄打撃コーチは先月30日、シーズン中にもかかわらずユニホームを脱いだ。
一般にオーナーとは、球団の筆頭株主である企業の代表である。が、三木谷氏やソフトバンクの孫オーナーのように、オーナー企業のトップが巨額の資金を出してチームを持っているケースもある。だからといって毎試合打順をチェックしたり、監督の采配にあれこれ口を出すのはやり過ぎとの声は多い。
そもそも、楽天会長の三木谷オーナーはJリーグ神戸のチーム編成などにも介入し、現場を混乱させてきた過去がある。